
太陽光発電の メーカー保証は最低でも10年保証
太陽光発電は20年以上使い続ける商品ですので、長く使い続けられることは1つのポイントになってきます。
原則として、太陽光発電のメーカー保証は最低でも10年の無料保証がJIS基準で決められています。
最近は、太陽光発電がどんどん普及してきたため、どのメーカーも保証期間を長くしたり、施工保証などの特別な保証を付けたりと、差別化を図っています。
太陽光発電の保証の中で特に重要なのは、システム保証、出力保証、自然災害補償、施工保証の4つです
メーカー保証=システム保証+出力保証
システム保証
システム保証は家電製品と同じく、パネルやパワコンといった周辺機器も含めて、製造上に問題が発生した場合や通常通り使用していたのに故障した場合に保証されるものです。
太陽光発電システムの中で一番寿命が短いのは、唯一駆動部があるパワコンで、パワコンに適用されるのがこのシステム保証です。
そのため、太陽光発電で一番重要なのがシステム保証です。
出力保証
モジュールの出力値が、なんらかの理由でメーカーの規定値を下回った場合に、メーカーが修理や交換をしてくれます。
つまりメーカーが、モジュールの出力を規定値まで保証してくれるものです。
規定値というのは、メーカー規定に示された公称最大出力のことです。
どのメーカーも、交渉最大出力に対して、保証日から10年間に10%低下、11年から20年までは20%低下したらサポートします、という条件になっています。
出力保証を受けるには、規定値を下回ったということを証明する必要がありますので、設置したらなるたけ発電量をチェックするようにしましょう。
自然災害補償
重 要
自然災害補償とは、火災や自然災害などが起こって製品が損壊した場合等、修繕費用を補償してくれるものです。
メーカーによって無償・有償と異なりますが、自然災害補償がついていると、災害等の原因でシステムに何か起こった時の大事な保険になります。
また自然災害補償は、販売店・工事会社が任意に加入する保険でもありますので、事前に購入する会社に確認することも大事です。
■対象となる故障は火災や台風など
・火災
・落雷
・雪害
・台風
・ひょう害
・建物外部からの物体の落下、衝突など
■自然災害補償の対象外
・地震
・津波
・ 機器の自然消耗もしくは劣化や腐敗、かびなどの損害
※自然消耗・劣化などにはメーカー保証が適用されます
・詐欺や横領による損害など
以上で上げた災害は、メーカーによって適応・不適応と保証範囲が異なります。
また、全ての自然災害が補償対象となるわけではなく、地域によっても自然災害補償が適応されない場合がありますので、前もって補償内容を確認することが大事です。